土用干し、土用の虫干し、土用殺?丑の日だけじゃない土用の風習と由来

土用と言えば、土用の丑の日

美味しいうなぎを食べて精を出す日という印象が強いですが、実は土用には、丑の日以外にも、土用干し、土用の虫干し、土用殺など、色々な土用の風習があるんです。

土用に干すと良いものって?

土用の神様がいる?

土用に土いじりや旅行、引っ越しは何でNGなの?

知って納得!知って為になる土用のあれこれを早速見ていきましょう。

そもそも土用って何?

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土用干しとは?

土用干し(どようぼし)とは、夏の土用の期間に行う行事で、その名の通り、様々な物を干します。

衣類や本

夏の土用の時期に衣類や書籍に風を通して、カビや虫から守ります。

これを「土用の虫干し」とも言います。

美味しい梅干しづくりの為に、収穫して塩漬けした梅を土用の期間に3日ほど干します。

収穫の時期、それを干す時期、昔からちゃんと考えられて梅干しが作られていたんですね。

田んぼ

田植えをした田んぼを、土用の間に一週間程水抜きします。

そうすることで、田んぼはひびが入ってしまうほど乾燥してしまうのですが、水が戻ると、しっかりと根を張り、強く育ち、稲がよく実るそうです。

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土用にしてはいけないこととは?

土用の間は、土公神(どくじん)という土を司る神様が支配する期間で、土の気が強くなるとされています。

土公神は季節によって移動する神様で、春は竈 (かまど) 、夏は門、秋は井戸、冬は庭にいらっしゃるとされています。

そして、その季節にその土公神がいらっしゃる場所を動かすと、土公神の祟りが起こると言われています。

また、土用の間に土を動かす作業をするのも、土の中にいらっしゃる土公神の祟りが起こるとされ、そのような行いを忌む風習がありました。

しかし、例外もあって、次にご紹介する間日(まび)という日は土いじりをしても良い日とされています。

また、土用に入る前に着工したものは、土用中も作業を続けて問題ないそうです。

昔の風習で現代は関係ないと思いがちですが、今でも家の基礎工事などは土用を避けることが多いんですって!

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間日はいつ?

土用は18日間もあるので、その間ずっと土いじりが出来ないとあっては生活や仕事に支障が出るということで、間日(まび)という日が設けられています。

間日は、土公神が天へ行っていて土の中にいないので、土作業をしても良いとのこと。

その間日はいつなのでしょうか?

  • 春の土用の間日 : 巳(み)、午(うま)、酉(とり)の日
  • 夏の土用の間日 : 卯(う)、辰(たつ)、申(さる)の日
  • 秋の土用の間日 : 未(ひつじ)、酉(とり)、亥(い)の日
  • 冬の土用の間日 : 寅(とら)、卯(う)、巳(み)の日

※年ごとに干支があるように、日にちにも干支があり、12日で十二支が一周します。

詳しくは前回の記事へ!

18日間の土用の間に3つの間日が設けられてるので、最低でも3日は間日があることになりますね!

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どのような土に関することをしてはいけないのか?

では、どのような土に関係する作業を土用の間にするべきではないのでしょうか?

  • 土いじり
  • 草むしり
  • 農作業
  • 井戸掘りや穴掘り
  • 地鎮祭

例を挙げるとこのようなことになります。

季節の変わり目に無理をして体調を崩さないようにという昔の人の思いやりも、きっと込められていることでしょう。

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土用殺とは?

土用殺(どようさつ)とは、それぞれの土用に凶を示す方位のことを言います。

  • 春の土用殺 : 南東
  • 夏の土用殺 : 南西
  • 秋の土用殺 : 北西
  • 冬の土用殺 : 北東

実を言うと、土用の間はどの方位も良くないとされているのですが、土用殺は特に気を付けた方がよい方位と言われています。

昔の人は土用殺に旅行や引っ越しなどを避けていたそうですよ。

最後に

土用の丑の日だけじゃない、土用の奥深さについて触れました。

日本の歴史や、根拠がちゃんとある古き良き日本の文化や風習を知ることが、年を取るごとに面白いと思えるようになってきたのですが、皆さんはどうでしょうか?

現代を生きる私たちも、カレンダーを見て、土用を気にして過ごしてみるのもいいものなんじゃないかと思います。