樺細工って何?その由来や歴史は?桜の木の皮から作る伝統工芸の魅力

こんにちは、maryです。

札幌のお花見スポットについて書いた前回の記事で初めて知った「樺細工」というもの。

桜の木の皮で作る日本の伝統工芸なんですって。

桜の花は春を華やかにし、万人に愛され、癒してくれる。

だからきっとそんな桜から作られる樺細工も素敵なはず!

ということで、どんなものなのか早速調べてみました。

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樺細工とは?

樺細工(かばざいく)とは、桜の木の皮を使って作られる日本の伝統木工工芸のことを言います。

桜皮細工」と書いてかばざいくと読むこともあるそうです。

樺細工というその名前から、白樺などで作られるものなのかと思われがちですが、実際に樺類が使われることはなく、あくまでも「桜」の樹皮なんだそう。

もともとは、樺という言葉は全ての樹皮を意味する言葉だったんですって!

もう少し詳しく言うと、樺細工に使われるのは「山桜」の木の皮(樹皮)だけ

寒さや雪、雨風など厳しい自然環境に長く耐えた樹齢の樹皮ほど、美しい表情になるとのこと。

剥ぎ取った樹皮は、室内で約2年十分に乾燥させた後、独特の技法で美しい工芸品へと生まれ変わるのです。

桜の木の皮を剥ぎ取ったら木は死んでしまう?

生きている木も、一度に丸ごと全部皮を剥ぎ取らなければ木は枯れません

剥ぎ取った部分の樹皮はまた再生するんですって!

再生した樹皮は「二度皮」と呼ばれ、貴重な素材として再び使用されるそうです。

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樺細工の歴史

樺細工は、みちのくの小京都と言われる秋田県の角館(かくのだて)が発祥の地、そして唯一の産地とされています。

その伝統は200年を超えると言われており、正倉院の御物にも樺細工のものがあったそうです。

昔は下級武士の手内職で、副収入源となっていのですが、その技法は角館の町で守られ、地場産業として定着していきいました。

その頃の樺細工製品は、印籠や胴乱(煙草入れ)が一般的で、参勤交代の土産物に使われたりもしていたそうです。

明治になると職人になる武士も多くなり、昭和になると技術が改良され、昭和51年に樺細工は秋田県で初めて経済産業大臣指定の「伝統工芸品」に認定されたのでした。

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樺細工にはどんなものがあるのか?

伝統的な樺細工は、茶筒や小箱など小さなものが多いです。

特にお茶を入れるのにはぴったり!

それはなぜかというと、桜の木の皮には調湿機能があるから。

湿度が高くなるのも、乾燥してしまうのも防ぎ、湿度を一定に保ってくれるのです。

模様や手触り、光沢が美しいだけではなく、実用性もあるなんてとても優れていますね!

現代では、花器や写真立て、収納箱などのインテリア、トレーやお皿、箸やスプーンなどの食器類、髪飾りやネックレス、下駄などの雑貨なども樺細工で作られています。

インターネットで購入することも出来ますよ!

使うほどに味が出る樺細工の魅力

桜の木の皮は、5年~10年ほど経過すると皮から天然の油が出てくるそうです。

なので、柔らかい布で樺細工の表面を磨くと自然な光沢が出てきます。

また、皮の色も深いアメ色に変化していくので、使い込むほどにいい仕上がりになってくるんですね。

無垢材の家具なども使い込み、育てていくことで味が出て、思い入れが深くなり、愛着が湧きます。

木と共に生き、木と共に成長する

人間にとって木は身近な存在で、なくてはならない存在。

癒され、共に生きる心のパートナーだと、年を取るごとに感じることが増えるのでした。

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樺細工のお手入れ方法

樺細工は自然の物から作られています。

大切に長く使えよう、お手入れ方法を知っておきましょう

  • 直射日光やストーブ等の熱源の近くに置かない
  • 湿気の多い場所に長時間置かない
  • お盆やお皿など、撥水加工がされているものは水洗い可能。洗った後はすぐに乾いた布で水気を拭き取る
  • 定期的に柔らかい布で樹皮の目の方向に拭くと、ツヤが保たれる

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角館樺細工伝承館

秋田県にある角館樺細工伝承館では、伝統工芸士による樺細工の実演が行わているそうです。

伝統工芸展や美術展覧会で数々の受賞をしている伝統工芸士さんの匠の技を目で見て感じることが出来るとあって、ぜひ伺ってみたいものです。

住所:秋田県仙北市角館町表町下丁10

HP:樺細工伝統工芸士の技(http://craftsman.kabazaiku.com/)

最後に

古くからその美しさで人々に親しまれてきている樺細工。

母の日や誕生日などのお祝い、記念日のプレゼントなどにも選ばれているようです。

私も樺細工の茶筒と湯呑み用のお皿が欲しくなってしまいました。

春に見る桜の花だけではなく、季節に関係なく日常的に桜を感じられる生活、心が優しくなれそうですね!